地震や豪雨など、災害が起こるたびに、大勢の方が被災地にボランティアとして駆け付けています。興味はあるけれど実際にはどうしたらいいか分からないという方も多いのではないでしょうか?
持ち物や服装、マスクなどの注意点を知っておかないと、結局被災地の方々に迷惑をかけてしまうことになりかねません。
せっかく行くのに迷惑にならないように、持ち物や服装、マスクなどの注意点をおさらいしておきましょう。
目次
被災地ボランティアを検討している際にまずするべきこと!
被災地へボランティアに出向く際に、いくつかやっておくべきことがあります。それをしておかないと、かえって被災地で迷惑になることがありますので、しっかり確認してから行くようにしましょう。
①災害状況の確認
まず一つ目が災害状況の確認です。どんな災害があった地域なのでしょうか?どんなボランティアが必要とされていますか?災害直後は緊急車両や復旧作業が行われ、現地でも混乱が続いていることがあります。無理に現地入りする前に、情報収集をするようにしましょう。
情報収集をする際に役立つのが「ボランティアセンター」から発信される情報です。被災すると各自治体がボランティアセンターというものを開設します。そこからSNSやホームページなどを通じて、いろいろな情報が発信されます。
年齢制限があったり、ボランティアを市町村内の居住者に限定するなど、受け入れに制限がある場合もありますので、事前によく確認するようにしましょう。
②宿の確保
二つ目が宿の確保です。被災地付近の宿は災害の影響を受けている可能性があります。また被災者の受け入れ先としていっぱいになることもありますので、少し離れた地域の宿泊先を探して確保しておくと無難です。
災害があると、観光客なども減り、宿なども経営が困難になるところもあります。被災地の宿を利用することで、被災地の支援にもつながりますよ。
③保険への加入
三つ目が保険への加入です。現地に到着してから加入することもできますが、被災地の方々に余計な手間を取らせてしまうことになります。
被災地入りする前日までにボランティア保険に加入するようにしましょう。料金は数百円から数千円程度となっています。被災地までの移動中の事故なども補償の対象となりますよ。
被災地ボランティアとして迷惑な行為とは?
上記に挙げたような準備をせずに、被災地へ押しかけることはもちろん、良かれと思っての行為が反対に迷惑になってしまうこともあります。親切心からしたことが、かえって現場に迷惑にならないよう、気を付けるようにしましょう。
まずは車で被災地へ向かうことです。過去に阪神淡路大震災が起きた際、多くの人が自家用車で被災地へ向かおうとしました。そのために緊急車両が走れなくなるという事態が生じたのです。
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被災地入りする際には、公共交通機関やボランティアバスなどを利用するようにしましょう。災害の被害状況が落ち着いてからは、自家用車で現地入りしても大丈夫ですよ。こちらもボランティアセンターのホームぺージなどで確認しましょう。
また持ち物や服装が不十分なボランティアも迷惑になることがあります。人員不足ももちろん深刻な問題ですが、人員を配置するコントロールもまた大変なのです。そこに持ち物や服装が不十分なボランティアが行くことで、コントロールをする人を困らせてしまう可能性があります。
しっかり持ち物や服装を整えたうえで、ボランティアとして現地入りするようにしましょう。ちなみに被災地ボランティアとは少し異なりますが、個人的に支援物資を送りつけることも迷惑行為になりますよ。
被災地ボランティアへ行く際の服装は?マスクはいるの?
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被災地の方々に迷惑をかけないよう、服装をしっかり準備してから行くようにしましょう。まずは服装の基本をまとめてみました。
- 帽子・ヘルメット
- マスク
- タオル・手ぬぐい
- 長袖・長ズボン
- 軍手・厚手の出袋
- 運動靴・長靴
- 着替え
- ゴーグル
- ウエストポーチやデイバック
帽子やヘルメットを被ることで頭部を守ることができます。
また砂ぼこりが舞いますので、マスクは必需品です。付け替え用のマスクも用意しておきましょう。できれば立体型のマスクや防塵マスクがいいようですよ。
またコンタクトの人は持っていく方が多いのですが、それ以外の人でもゴーグルがあると便利です。目にホコリが入るのを避けることができますよ。
夏場であっても、季節にかかわらず長袖長ズボンが基本の服装です。怪我防止のために、肌を覆うことができる服装で行くようにしましょう。
長靴や運動靴の中には必ず踏み抜き(中敷き)を入れておきましょう。危険な物を踏んでも安心ですよ。
手袋はできればゴム張りの手袋が滑りにくくておすすめです。1~2日でボロボロになりますので、多めに持参するよにしましょう。
ボランティアをすると必ず汚れます。着替えは多めに持っていった方が無難です。寒い場合にも、二重で着ることができますよ。両手がふさがらないように、ウエストポーチやデイバックで行くようにしましょう。
被災地ボランティアに欠かせない持ち物は?
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被災地ボランティアに行く際には持ち物にも注意が必要です。現地で調達すればいいや、という考えでは甘すぎます。
被災地ではお店が営業していない可能性もありますし、基本的には物資が不足しているのでボランティアの人にまで回る物資はないと思ってください。
- 滞在日数分の食糧と水
- 活動時以外に履く靴
- スーパーの袋
- 虫よけ&虫刺され用の塗り薬
- ウェットティッシュ
- 大人用のおしりふき
- 応急手当用品(絆創膏や消毒液)
- ラップ
- ラジオ
- 懐中電灯
- 予備の電池
- 飴やチョコレートなど
- 携帯用の電池式充電器
- レインコート
- 日焼け止め
- 目薬
- ラジオペンチ
- ホイッスル
- 携帯用アイスノン
- 簡易トイレ・トイレットペーパー
- 筆記用具
- 健康保険証
- 身分証明書
- お金
- 活動に応じた道具
これらは最低限必要な持ち物です。それ以外にも例えば、泥出し作業を行う場合には、スコップやくわ、バケツ、一輪車などが必要になりますし、宿泊先の確保ができない場合にはテントや寝袋が必要な場合もあります。
状況や災害の種類によって必要なものが異なりますので、ボランティアセンターの情報を確認しながら持ち物を用意するようにしましょう。場合によっては、貸出を行っているものもあるかもしれませんよ。
水道が通っているのか、電気は使えるのか、など、その場の状況も異なります。場合によってはとてつもなく大荷物になることも考えられます。
それでも持ち物が不足していると健康被害もあったりと、被災地に迷惑をかけることにもなりかねませんので、しっかり用意してから行くようにしましょう。
被災地ボランティアの持ち物服装にマスク必須!迷惑を防ぐ注意点とは?まとめ
被災地ボランティアに行く際の持ち物やマスクなどの服装について、また迷惑とならないためにすべき行動についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
実際に被災地へボランティアとして行くためにはそれなりの持ち物や服装で行く必要があります。マスクなど、持ち物を整えて行けば、きっと役に立つボランティア活動をすることができますよ。
ただし迷惑をかけないよう、事前準備をしっかりしてから行くようにしてください。誰もが被災地ボランティアとして行けるわけではありませんので、実際に出向くというのはとても素晴らしいことだと思います。
もしすぐに行けないという場合でも、少ししてから行くことで被災地の復旧に繋がる行動ができるかもしれません。焦らずに長い目で見て、被災地のために自分が何をできるのか?をよく考えて行動するようにしましょう!