常備食としてはもちろん、パスタや酒の肴など様々な用途にも使えると、今大注目のサバ缶詰ですが、イワシ缶詰の人気も徐々に高まってきているのをご存知でしょうか?健康のためにも、肉ばかりではなく、手軽に魚を食べたいですよね。
サバ缶詰もイワシ缶詰も、魚の缶詰であることに変わりはありませんが、比較したときに効果の違いはあるのでしょうか?栄養面や効果の違いについて、サバ缶詰とイワシ缶詰と比較してみました。
目次
サバ缶詰とイワシ缶詰を比較!効果の違い①EPA量
空前のサバ缶詰ブームで、スーパーからサバ缶詰が消えるほどの人気ぶりですが、サバ缶詰の次に徐々に人気を集めつつあるのがイワシ缶詰です。そこでサバ缶詰とイワシ缶詰の栄養素を比較してみました。
まず最初に注目したいのが「EPA(エイコサペンタエン酸)」という栄養素です。サバ缶詰に含まれる豊富な「EPA」は、人の体内ではほとんど作られない栄養素です。そのため、サバ缶詰などの食べ物から積極的に摂取しなければいけないのです。この「EPA」の量を、サバ缶詰とイワシ缶詰で比較してみましょう。
- サバ缶詰 930㎎/100㎎
- イワシ缶詰 1200㎎/100㎎
上記はサバ缶詰とイワシ缶詰100㎎に含まれるEPAの量になります。比較してみると、なんとイワシ缶詰の方がEPAが多く含まれていることが分かりました!この「EPA」は具体的にどういった効果があるのでしょうか?
EPAには血液サラサラ効果があると言われています。血液をサラサラにすることによって、血栓ができにくくなったり、高脂血症を予防してくれるため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防するという効果も期待できるのです。
ちなみに生イワシに含まれるEPAは100g中780㎎だそうです。生でイワシを食べるよりも、イワシ缶詰を食べる方が、効率よくEPAを摂取できるようですね。
サバ缶詰とイワシ缶詰を比較!効果の違い②鉄分量
次に注目したいのが、鉄分量です。サバ缶詰に鉄分が入っていたなんて、意外に思う方もいいかもしれません。このサバ缶詰に含まれる鉄分量、イワシ缶詰と比較するとどれほどの違いがあるのでしょうか?
- サバ缶詰 1.6㎎/100g
- イワシ缶詰 2.6㎎/100g
100g比較にした場合の鉄分の含有量です。かなりイワシ缶詰の方が多く含まれているんですね!鉄分には、鉄欠乏性貧血の予防や、肌のくすみ改善などをサポートする効果が期待できます。女性には特に嬉しい効果ですね!
さらにビタミンCと一緒に摂ることにより、鉄分の吸収率を上げる効果もあるそうですよ。キャベツやブロッコリーなどの野菜と一緒にパスタにしたり、食後に果物を食べるなどして、一緒に摂ると良さそうですね!
サバ缶詰とイワシ缶詰を比較!効果の違い③カルシウム量
次にカルシウムの量にも注目してみましょう。魚といえば、カルシウムが豊富に含まれていることでも知られていますよね。特にサバ缶詰やイワシ缶詰などの缶詰は、骨まで柔らかく加工してくれているので、カルシウムを多く摂ることができます。
魚を骨ごと食べると、身だけ食べたときに比べて、カルシウムは5倍も多く摂取できると言われています。子供には特に摂ってほしいカルシウムですが、サバ缶詰とイワシ缶詰を比較して、カルシウムの含有量に違いはあるのでしょうか?
- サバ缶詰(水煮) 260g/100gあたり
- イワシ缶詰(油漬) 350g/100gあたり
カルシウムの含有量もイワシ缶詰の方が多いんですね!ちなみに牛乳はコップ1杯200mlで227㎎のカルシウムが含まれています。含有量だけを見ると牛乳よりも多いですね。ただし牛乳の方が、体内への吸収率は良いとされていますので、バランスよく食べることが大切ですね。
サバ缶詰とイワシ缶詰を比較!効果の違い④DHA量
次にサバ缶詰とイワシ缶詰に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)量も比較してみましょう。DHAを摂ると頭が良くなる、というのは有名な話ですよね。脳や網膜などの神経系に豊富に含まれている栄養素で、EPAと同じく体内ではほとんど作られません。
脳が作られている最中である成長期の子供や、神経が発達段階にある乳幼児には特にDHAは摂取してほしい栄養素です。サバ缶詰とイワシ缶詰のDHA含有量も比較してみました。
- サバ缶詰 1.82g/100g
- イワシ缶詰 2.21g/100g
こちらも若干ですが、イワシ缶詰の方がDHAが多く含まれていることが分かりました。厚生労働省で推奨されているDHAの摂取量は、18歳以上の男女で1日1gです。サバ缶詰でもイワシ缶詰でも、1/2~1缶ほど食べれば、十分摂取できますね。
サバ缶詰とイワシ缶詰を比較!効果の違い⑤ビタミンD量
さらにイワシはビタミンDが豊富に含まれていることでも知られています。ビタミンDの含有量は、サバ缶詰の4倍にもなるそうですよ。ビタミンDという栄養素は、どういった効果のある栄養素なのでしょうか?
ビタミンDは免疫力を高めてくれる栄養素です。野菜にはビタミンが多く含まれているイメージがありますが、実はビタミンDはほとんど含まれていません。意識しないとなかなか摂取できな栄養素なんですね。
健康を維持するために推奨されている一日の摂取量は5.5㎎だそうです。イワシ缶詰であれば、この一日に必要な摂取量を一缶で摂取することができるんですよ。さらに油に溶けやすい栄養素なので、油を使って調理するとより効果が期待できます。
サバ缶詰とイワシ缶詰を比較!イワシペプチドって?
さらにイワシ缶詰の特徴として、イワシペプチドというものが含まれていることが挙げられます。この「イワシペプチド」、名前の通りイワシにしか含まれていない特別な成分です。どういった効果のある栄養素なのでしょうか?
「イワシペプチド」には血圧を下げる働きがあり、高血圧を予防する効果があります。イワシの身に含まれるたんぱく質は、体内で分解されて「イワシペプチド」になります。その効果が高いことから、厚生労働省より「血圧が高い方に適した」特定保健用食品(トクホ)としても効果が認められています。
しかもこの「イワシペプチド」という成分は、体内に吸収されやすく、血液中を流れる時間が長いそうです。他の成分と比較しても、体内への効果が持続するということですね。
サバ缶詰とイワシ缶詰を比較!おすすめの缶詰は?
スーパーなどでサバ缶詰やイワシ缶詰を見てみると、かなり値段にも差がありますし、種類も豊富ですよね。どれを選んでいいか分からない、という方も多いのではないでしょうか?今回は美味しいと人気の缶詰をいくつかご紹介します。
サバ缶詰のおすすめはコレ!
■美味しいさば(食塩不使用)伊藤食品
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缶詰となると塩分が多いのが気になりますが、これは塩分不使用なので料理にも使いやすく、塩分の心配も必要ありません。そのまま食べるというよりは、アレンジして食べたい方や子供にも食べさせたい方におすすめのサバ缶詰です。お値段も1缶180円前後とお手頃ですよ☆
■月花さば水煮(マルハニチロ)
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国産サバだけを使用しているので、安心して食べることが出来ます。こちらの「月花さば水煮」は通常のプレミアム版となっていますが、1缶240円とそこまで高くないので、手が出しやすいところも魅力的ですね。
イワシ缶詰のおすすめはコレ!
■田原缶詰ちょうしたのかばやきいわし
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こちらはかばやきになっているイワシ缶詰です。甘辛のタレが絡んでいるので、そのままご飯と一緒に食べると最高です。大人も子供も大好きな味付けで、お弁当に入れるという方もいるようですよ。
■ムソーいわしの白焼き風
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珍しい白焼き風のイワシ缶詰です。銚子港で水揚げされたいわしを使って、酒と塩にもこだわった一品です。酒の肴にはもってこいですね!1缶370円前後で購入することができます。
サバ缶詰詰とイワシ缶詰詰を比較!効果の違いは?まとめ
サバ缶詰とイワシ缶詰を比較して、栄養素や効果の違いなどについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?大ブームとなっているサバ缶詰ですが、比較してみるとイワシ缶詰も負けずに高い栄養素があることが分かりました。
毎日魚を摂りたいけれど下処理は面倒、という方にもおすすめのサバ缶詰とイワシ缶詰。どちらもそれぞれの良さがありますので、料理やその日の気分に合わせながら食べるのもいいですよね。是非毎日の食卓に魚を取り入れて、健康的な生活を送りましょう☆
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